猫 乃 眼

猫に癒され、旅で癒され、マイペース ☆おぐにゃん☆

チンちゃん ほんとに ありがとうね

 
 可愛いチビ(愛称チンビー)が虹の橋を渡ってもう4ヶ月になろうとしている。
もう4ヶ月というのかまだ4ヶ月というのか曖昧な感情が混在していてもどかしい。
 
 チンビーは猫なんだけど、とちゃんとかちゃんにとっては大切な家族だった。
一緒に過ごしてくれた16年5か月という歳月は、人間に換算すれば82歳に相当するらしい。
 
 ひとりでただじいっとお外を眺めていたね。お耳をピクンと立てたその後ろ姿が気品があって女の子なんだなぁ…と胸キュンだったよ。
 
 ただ居るだけで可愛い。
 
 猫という生き方を共有することで、猫のように生きていけたら幸せだろうな…と愛おしさが日に日に強くなっていった。
 
 
 そんなチンビーが体の中からも老いが進み急激に弱っていく姿を思い出すと、涙ぐみながら書いている…
 
 
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 かかりつけの先生に相談していろんな対症療法してもらってなんとか命の灯を絶やさぬよう懸命に看護していたかちゃんの献身的な姿は、チンビーが寒い朝に我が家に拾われた奇跡と風前の灯の命を奇跡的に繋いだ必死で献身的な姿と重なった。
 
 いまだに何が正解か?わからない。
 先生は、過度な加療は本人(チンビー)への負荷が大きくて可哀そうですみたいなことをそれとなく諭しながら飼い主の要望に応えて措置を施してくださるのだが、かちゃんはなんとなく合点がいかない様子で、自分でもNETの情報などをくまなく探して看護を続けていた。
 母親としての執念のような近づきがたい雰囲気だった。
 
チンビーは、加療していただいてもわずかに延命をすることができるかどうかという状態まで症状が急激に進行していき、延命措置をしていただくことがかえって可哀そうなくらいになってた。
もうここまできたら、静かに見守ってあげよう…
 
  2019年9月30日の朝。
 かちゃんの腕に抱かれて痙攣しながら硬直していくチンちゃんに、チンちゃんありがとうね…ありがとうね…ありがとうね…
声をかけても声にならない…涙が溢れて止まらない。
枯れるほど涙が出るって言われるけど、ほんとにあるんだ。
 …
 
 その夜、ちいさなお棺に花を敷き詰めてチンビーを静かに横たえ、見送った。

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 お骨になったけど、チンビーはいまもいつも傍に居てくれる。
 チンちゃん、ありがとうね。
 
 おねがいだから、まだ、ゴンを呼んだらダメだよ。