猫 乃 眼

猫に癒され、旅で癒され、マイペース ☆おぐにゃん☆

比婆の紅葉とおもてなし(2)

夕方に広島県民の森に到着。
広大な公園は紅葉真っ最中。自然が織りなす色合いは、いつまでも見とれて飽きない見事なハーモニー。

$チビ&ゴンのきままな生活 ■□■□■

こんなにいいところと知っていれば、ぐずぐずせずにもっと早く来ていればよかった!とKENが悔やみながら、すぐに三脚とカメラを担いですっ飛んで行く。
ほんとに、風景も風も空気もすべてが美しく思えて幸せな気持ちにさせてくれる、県民の憩いの場なのだろう。
宿舎もふんだんに木を使った清潔で開放的な施設。部屋は4人でも十分な広さの和室に二人とは贅沢な気分だった。

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夕食は広い食堂に今夜はたまたま3組だけ。(昨日は満員御礼!だったとか)
お世話をしてくださったのは、とても感じのいい男性。つまりウェイターと呼ぶのだろうか。名札に「い・・」(個人情報につき伏せ字)と書いてありました。ここでは「いっちゃん」と呼ばせてもらおう。
いっちゃんは、人なつこいユーモアのあるいい人で、食材や召し上がり方など親切に説明してくれた。
ビールの次は焼酎と、KENは結構なペースで進んでいく。注文のたびに銘柄もなんやかや訳のわからん講釈を言うのでいっちゃんも楽しそうに応じてくれる。
隣のテーブルは、ご年配(といっても我々とそんなに違わないかも)の夫婦。
本日貸し切り状態をいいことに、マイペースではしゃぎながら飲み食いしていると、われわれの会話にお隣のご主人が辛抱たまらず、声をかけてくれた。そして三人で(奥様はほとんど静かに聞いていらっしゃるだけ)わいわいと世間話をしているところに、再びいっちゃんがするするっと寄ってきて「そろそろ焼酎のおかわりはいかがでしょうか?」。「そんなん必要なときにこっちから声かけるわい」と言いたいところですが、いっちゃんの人なつこい笑顔を見ると、「頼むわ」と思わず言ってしまう。まったく絶妙のタイミングで登場するいっちゃん。喝采
おかげさまで楽しい夕食だった。料理も良かった。
ついでに朝食のメニューを訪ねると、納豆はないとのこと。ああ残念!
そうだ。お隣のご主人が鳥取の方だったことが、我々の翌日の行動を変えることになったのだ。「大山はいいですよ。いま最高やね。ここまできて大山にいかんというのはもったいない。2時間で十分いけるよ」
大山ですよ、大山。
KENが行きたがっていた大山ということばが聞けるとは思わなかった。しかも2時間と聞けば、もう決まり。
比婆の山頂はあっさり大山に変わってしまった。
翌日、朝食のテーブルに座ると、いっちゃんがにこにこしながら寄ってきて「特別に納豆をおつけしました!」えっ、ほんとに、ありがとうございました。
朝からこの心遣いは最高に嬉しい。たかが納豆ぐらいのことと言うなかれ。いっちゃんの笑顔がまた最高。
朝食後に、いっちゃんと少しばかり身の上話などもまじえて過ごし、最後に「命の洗濯」の親父ギャグに3人で大笑いして、気持ちよく宿舎をあとにした。
今思うと、KENはフォトグラファーなんだから、気を利かせて、いっちゃんを交えて三人のスナップ写真でも撮ってくれればよかったのになあ、と残念だ。また会えることを期待しよう。

$チビ&ゴンのきままな生活 ■□■□■

そして県民の森をあちこち散策して、ついに大山へと向かう。
(つづく)